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Hiresifyとは?

Hiresifyは、CD音源をハイレゾ音源並みの音源へと変換するソフトです。

ハイレゾ音源には大きく二つの長所があります。

  • ビット数が大きい
  • サンプリング周波数が大きい

ハイレゾ音源の長所については、こちらの記事で詳しく書いておりますのでこちらもご覧ください。

Hiresifyはハイレゾ音源の二つの特徴を再現することで、CD音源をハイレゾ音源並みまでアップコンバートします。

Hiresifyのロゴについて

Hiresifyの開発コードネームはUconと呼ばれています。

UpCONvertから取られています。

ロゴはウコンの花をモチーフとして作られました。

ビット数の拡大

Hiresifyは最大2048倍のオーバーサンプリングを行い、ローパスフィルターをかけることで音の変化を滑らかにしてビット数を増加させます。

Hiresify内部では64bit浮動小数点で処理を行い、元のCD音源よりもずっと細かく音を表現することができます。

64bit浮動小数点の音楽ファイルを24bit整数へダウンサンプリングする際には、小数点以下の誤差が生じます。

この誤差を最小限にするため、Hiresifyでは四捨五入に相当する処理を行うためのディザを新たに開発しています。

サンプリング周波数の拡大

サンプリング周波数が大きいことのメリットは二つあります。

高域まで表現できることと、折り返しノイズの低減です。

Hiresifyは高域補完を行うことで高域まで表現することを試みます。

音楽というものは規則正しくできています。ある音に対して倍の周波数のある音、つまり倍音が存在しています。

二つの音の関係が倍音でなく協和もしていないとすれば、その音は不協和音となります。そういった音は音楽の中にはあまり存在しないはずです。

つまり、高域の音はある程度計算で求めることができるはずです。

もう一つは折返しノイズの低減です。

オーバーサンプリング

Hiresifyではオーバーサンプリングを繰り返すことで折返しノイズの低減を試みます。

実のところ、オーバーサンプリングで折返しノイズが低減することは、はっきりと説明することができません。

ただ、オーバーサンプリングを繰り返してみて音質が改善したという感触があり、それがHiresifyの開発を始めたきっかけになっています。

昔の話になりますが、DAT(Digital Audio Tape)で音楽を録音した時代がありました。

DATに記録された48kHzの音声データをCD用の44.1kHzのデータとして取り込む際、DATデッキからアナログで出力した後に再び録音して原盤を作っていたのではないかと思います。

この際にオーバーサンプリングが行われていてある程度ノイズ低減の効果があったのではないかと思っています。

この後、2000年代に入ってからはPCに直接取り込むようになり、DATからの変換プロセスは無くなりました。
ちょうどこの頃、以前よりも音質が悪化したとも呼ばれていたように思えます。

また、オーバーサンプリングの際に使用するローパスフィルターには、過去の音を元に未来の音を決定するという特徴があります。

音声データのうち音楽的な部分は信号の強度が強く連続的に変化するためローパスフィルターの影響を受けにくいのと対照的に、折り返しノイズは非連続的で、強度も大きくないのでローパスフィルターに捨てられやすいのではないかと考えられ、折り返しノイズの低減に寄与している可能性もあります。(仮説でしかありませんが)

そしてHiresifyへ

Hiresifyでは、オーバーサンプリングにより折返しノイズの低減を行った後、高域補完を行います。(これがUpconvとの大きな違いです)

その後、高域補完を行った音声をより自然にするため、追加でオーバーサンプリングを行います。

以上の処理により、ハイレゾ音源のような音声を生成をするのがHiresifyです。

もし興味をお持ちになられたのであれば、TOPページからHiresifyをダウンロードしていただければ嬉しいなと思います。(無料でダウンロードすることができます)